運動と鉄分には密接な関係があり特に激しい運動を行うアスリートやスポーツ愛好者にとって、鉄分は非常に重要な栄養素です。
鉄分は血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの構成要素であり、体内の酸素運搬を担っています。
運動時には筋肉が大量の酸素を必要とするため鉄分が不足すると酸素供給が滞り、パフォーマンスが低下する恐れがあります。
特に長距離ランナーやマラソン選手などの持久力を要するスポーツでは激しい運動によって赤血球が破壊されやすく、スポーツ貧血と呼ばれる鉄欠乏性貧血が発生するリスクが高まるのです。
スポーツ貧血を防ぐためには、適切な食事で鉄分を補うことが不可欠です。
鉄分には肉や魚に含まれる吸収率の高いヘム鉄と、野菜や豆類に含まれる非ヘム鉄の2種類があります。
ヘム鉄は体内に効率よく吸収されるため赤身の肉やレバー、魚介類を積極的に摂取することが推奨されます。
非ヘム鉄の吸収を助けるために、ビタミンCを多く含む野菜や果物を同時に摂取することも効果的です。
例えばほうれん草やブロッコリー豆類といった鉄分豊富な食材を、柑橘類やトマトと一緒に食べることで鉄分の吸収率を高めることができます。
